進め!トンポーロー! 1

人生は点と点で彩られ 線で奏でられる。


苦虫を致死量喰わされたアレも

お金をむしり取られたほうがマシだと絶望したコレも



全方位から受けた傷がその後の私の生きる歓びに変わる。




今は風変わりな業界にいるけれど

点の経験が思いもよらない線に繋がり

微力ながら社会の一部として役に立っているかもしれない。



そう思わせてくれた今回のお話。



※注意事項※
お話の内容は被虐者本人の希望により、許可承諾のもと書いています。


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ドアを開ける


「あ、ども。」



167cm 91㎏ 34歳辺りか、、


『初めまして、アンナです。』



仏頂面は緊張か?習慣か?


一先ず腰をすえて話を聞く


『なぜ来てくれたの?』


男はある程度通った声で答えた

「あの、人格否定をして尊厳を崩壊して欲しくて」


明瞭に答えたので緊張からの萎縮した仏頂面では無いと判断


あぁ、ただの不躾な方か。


珍しくもないので気には留めない


『ブログを読んで来てくれたの?』


「ええ、まぁ。」


一回も目を合わせない

女慣れしていない

この風貌でこの不躾さ

でもっての尊厳崩壊

仕事で行き詰っているのだろうか?


この風貌のタイプが不躾で高慢なまま仕事ができる環境

目星はあの職種、、



どう崩すか


よりも



発破できる範囲を聞こうか。


『それはどうも、ありがとう。』


『尊厳崩壊ねぇ、、、』


口をへの字で結んだまま、私の値踏みをしているのが伝わる


どうぞどうぞ、見定めてくださいな。


『どこまで?』


「え?」


『うん。どこまで踏み入れて良いの?』


私から飛び出した質問に男の纏ったハリボテの空気がわずかに乱れる



目が合わない男の瞳孔を一点見つめたまま話す



『尊厳崩壊ってさ、君のこと何も知らないと無理なんだよ。』


『君を構築している背景を知らないと壊すこともできないのね?』


「は、はぁ」


『だから情報が欲しいんだけれど、プレイだから深入りせずにそれとなくやって欲しいか。』



『それとも、仕事や私生活も含めて君自身の内側を壊して欲しいか』


『あるいはそれ以外に説明できるか、どれ?』



優しい声で強い質問を差し出す



「あ、え、えと」


ハリボテが溶けてなくなった


『たぶん君、ごっこじゃなくて自分を変えたくて来てくれたのでしょう?』


まだ目は合わないが瞼がフルフル震え出したのが分かる


「は、はい」


『君の私生活や仕事の情報は私に何も利益をもたらさないから、知ったところで口外することは無いよ?』



『踏み込んで良い範囲を教えてくれる?』



「あの。全部大丈夫です。」



『全部?良いの?』


「は、はい」

怯えるような声で返事をする男


私は一貫して穏やかに語りかける


『家族や仕事、交友関係、育ちまで?』


「はい、、、」



『じゃあ、君が福祉関係の仕事だってことも?』



「!!!!!??????」


「な、なんで。。。。」


ほんの一秒目が合う


『そっかぁ、そんな感じしたから』


「え?え?」


『君、職場で好かれてないでしょう?』


「!!!うぅ、は、はいぃ」


『罪悪感で潰されそうなんじゃない?』


「うぁ、はぃぃ」



『で?いつ目を合わすの?』



「ひっ!!」


『そうそう。そのままね。』


『あのね、今日会ったばかりの人間の尊厳崩壊なんて無理難題なのよ?』



「は、すいません、、」



『ううん、謝罪が欲しいのでは無くてね、難しいから君に対して私が熱心になる必要があるの。』



凪いだ口調で飲み込んでいく



「はぁ」



『お前に向けられた真心に目を合わせないのは無礼だと言っているの。』



「ひゃっっししつれいしましたっ」


急な𠮟りつけに男は驚く

面白い

これは愉しめそう


『そんな風に普段から人と目を合わせないのね?』



私の言葉の強弱に惑わされ目に見えない何かが崩れる音が大きくなる



『そうそう頑張って視線合わせなさい。』


「は、はい!」


『で?介護よね?』


「うっ!!、、、はいぃ」


『ケースワーカーでしょう?』


「な、なんでそれが!?」


『当たった?なんとなく♪』


「え、え、え、、」




豆でっぽうを浴びせたところで


そろそろ挨拶と行きましょう。


『名前は?』


「はい。???」


『日本人の名前を棄てるんでしょう?』


「あ、は、はいっ」


『何?』


「あ、あの、つけていただいても良いでしょうか?」


『んーーーーー』


「。。。。。。。。」



『トンポーロー!!!』


「ひっ、、、、、」


『あは!どう!?良いじゃない!?』


「ふ、う、う、、は、はいぃ」


『あーはっはっはっはっ!』


『ぴったりー!!あはははははははっ』


豚肉料理の命名とお腹を抱えた爆笑に羞恥心が煽られ



おしっこを我慢しているかのように全身を震わせ



脳内麻薬でキマるトンポーロー




『トンポーローお前、今にも射精しそうね?』




「いぃいひぃいいいい」



『このまま話しだけでお道具いらないかもね!?』



「そんな、そんなぁ!」






『ほら、豚。ご挨拶だよ。』








つづく

INTENSE ANNA











人生は点と点で彩られ線で描かれる


苦虫を喰わされ過ぎて生死をさまよったアレも、お金をむしり取られたほうがマシだと絶望したことも、真正面から接種した時間が生きる歓びになる、、、



今は風変わりな世界で生きている私だけれど

点の経験が思いもよらない線に繋がり

微力ながら社会の一部として役に立っているかもしれない



そう思わせてくれたお話。




なんてどうでも良いことを頭の片隅で足早に考えながらキャリーケースの中を物色する。





限りなく理想に近い「非」日常 4

上機嫌な鼻唄を聞きながら


鞭撃ちで生じた背中の熱を包むように、後ろ手に縛られる。



腫れた肌に縄がめりこみ


ボン、ボン、ボン、、、、


背中の痛みが拍動で腕に伝わり


それと共鳴した頭の中も白く点滅。



上半身に痛みも血流も集中していて、太腿から下は感覚を失ったような



まるで胴体だけの石造の気分です。



『ヒツジ~?聞こえてる~?』



「ひゃぃいぃぃぃ」



『ぷっ!あーはははは!間抜けな返事ねぇ!?』



高笑いなさるアンナ様の右足が私の顔に触れると


そのまま踏みつぶされるようにベッドへと押し付けられました。



『良い汗かいたから舐めさせてやろう』



「ふぁっあいあとーごじゃいまうぅ」


尻を天井に向け、潰れた頬を押し返すように舌を出し、必死にご奉仕します。




『この後は実験の時間ですよ?』




『お前の感度良好な身体改造実験。』




『意識を保ち、精神崩壊もさせず、変態な感度のみ高めた人間家具になれるかしら?』



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『神経も血も心も通った人でできた家具』




『今から言葉を話してはいけません。』





『痺れや痛みがある時はピースサインで知らせなさい。』



はい。と返事をしようとしたが、ヌルりと特大ペニスを捻じ込まれ機会を失くされた




「あぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁっぁあぁっぁぁ!」



下半身の神経回路が復活して

恐ろしいほどの快楽が脳内を襲い出します





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いぐいぐいぐいぐいぐいぐいぐいぐぎぎぎぎっぎぎぎぎぎっぎぎ




背中の痛みとピストンのぶつかる感覚が脳みそをゆらし


目を見開いているのに、どこにも焦点が合いません!!



うつ伏せのまま寝バッグで


私の背中は上から掌握


足首はアンナ様の脚で巧妙に動きを封じられ拘束。



快感と苦しさに意識が飛びそうになれば、容赦ない尻への平手打ちで覚醒させられ、狂った声が止まらない!





『これまで真面目に生きて来た分、今の惨めさが引き立つわね!?』




なんてことでしょうっっ



この言葉に射精しそうになっています!



ただただ気持ち良い苦しさがあるだけで


痛みや痺れは無いのでピースサインでギブアップすることもできません!!




「あ"あ"ぁあああああああああああ」



『昂奮して締め付けているのがバレてるわよ?』


アンナ様は少しの疲れも出さず激しく犯し続けます


『射精なんて許可しませんからね?』


「ひゃいっひゃいっいぃぃいい!!」


『射精の快楽が霞むように尻だけでイキまくりなさい。』


「あぁあああおおおおおああああああああ」


涎なのか鼻水なのか


それとも嬉し涙か


気持ち良さに顔面中の蛇口が馬鹿になっています



『ベショベショにして!なんて汚い!!』



「あががが、ももおおおおしわ、ひぃっぎぎぎぎっぎ」



5分、10分、、、




自分とはどういう人間だったか?


理解できなくなるまで追い込まれます。



『便器、洗面台、痰ツボ、サンドバックに痴態人形。色んな遊びに貢献できて優秀な変態だこと。』




「あいがとーございますううう!!!」



褒められた喜びと快楽の洪水に溺れたまま、歓喜の言葉を大声で発しました。


『はぁ。気が済んだ。今日の開発はもう充分ね。』



アンナ様はペニスを抜き、水が入ったコップを手に取ると


その水を私の顔にぶっかけられました!


「ひいぃいいいいいっっっ」


『いつまでボケてるの?開発実験はここまでよ。』



「はいっ!はいっ!最高でした!!ありがとうございました!!」


ほんの少しだけシャッキリした頭で返事をします



『最後に褒美をあげましょう。』



「え!?はいっ!お願いいたします!!」



こんなにも良くしてくださったのに、更に、ご褒美をいただけるなんて!?



嬉しさを胸に、呼ばれるままアンナ様専用浴室へ




『ここへ正座』



「はいっ」


浴槽の横へ正座します


「!?」


『見えない?』


「はいっ!何も見えません!!」


顔を布で覆われ目隠しされました


『私の教えに従って愚直に、自発的に変態性を開花させようと取り組めた』



「はいっアンナ様のお蔭であります!」



『私の支配欲も大分、満たされました。』



『その褒美に背中を流させてあげましょう』



「えぇ!?光栄です!!有難う御座います!!」



『視界を奪っているから、その定位置で私の指示の範疇で動きなさい』


真っ白な視界の中


手元も見えないまま


口頭指示に従い、ボディソープを濃密に泡立てる



その泡越しにアンナ様の肌を感じながら優しく洗わせていただく





アンナ様専用浴室は露天風呂



肌寒いはずなのに意識が手に集中していて寒く感じない。


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『お前が自分の便器用浴室と別で、私専用の露天風呂を用意したから許可する褒美です。』




「はいっありがとうございます!!」



『とりあえず、お前は水曜日担当の便器にしよう』



「はいっかしこまりましたぁ!!」




アンナ様の御姿も拝めず、背中の平面だけ泡越しにさする。



この行為に今日一番の幸福を感じる私は



あまりにもマゾなのだと痛感させられるばかり。




『私がお湯に浸かっている間は無言で置物になっていなさい。』



『前ならえ』



「!!」



『タオルラックね。落とさないでちょうだい。』



「!!!」



YESの動作を示し、息をひそめる。





私はタオル掛け。


アンナ様の入浴時間の癒しを邪魔しないよう存在を消すのだ。




『ヒツジは素直で面白いから重宝しそうね、期待してますよ?』



危うく感謝を述べようとしてしまったが



今はタオル掛けなので


白い布頭のまま上下に頭を動かしてお伝えせねば!
















おしまい



INTENSE ANNA


















限りなく理想に近い「非」日常 3

制限時間10分で便器自らトイレ掃除をします。


この10分はアンナ様に配慮いただいたお時間であり、御心配りです。



制限時間がもっと短かければ私がパニックになり、洗浄を怠る悪行をしかねない。


そんな私の愚鈍さに配慮いただいた10分。




便器以外の役目を与えていただくため、穢れがアンナ様や他の部屋へ浸食しないよう清めます。




便器体である口腔内や身体は勿論のこと、手洗い(奴隷専用浴室)のタイルも隅々まで。




薬用洗剤で予洗い、本洗いをして完璧に洗い流し制限時間内にアンナ様に呼ばれた部屋へと戻ります。




『ヒツジ。』


「はい!」


『お前が真に試されるのはここからよ?』


「え?」


便器や洗面台としては、当然のように使っていただけると安堵した私。





やはり愚鈍であります、、、



『便器や洗面台はボーっとそこに居て、大口を開けて給餌されるのを待てば良いでしょう?』




「はいっ仰言る通りですっ」



『そんな類の人間道具志願者は沢山いるの。』



そうです、仰言る通り。

特に黄金専門器となれば、一日に一席しか機会が与えられませんから、必死の椅子取り合戦です。



『だからね、常に選ばれるお道具を目指さなくては。』



「ど、どのようにしたら選んでいただけますか!?」



『ふふ、良い質問ね。』



ソファにゆったり腰をかけたアンナ様の眼が据わりました。



『身体を動かしたり、面白いことしたいのよ。私。』



全身から汗が滲み出てきています、、、

あぁ、洗ったばかりなのに、、、


「はいっ」


『お前が私の娯楽に貢献できるなら、便器の優先権を授けましょう。』



『どう?やれる?』


何をどうやるか聞く暇はございません!


「はいっ勿論!やらせてください!!」


威勢良い返事に反して臆病な身体が逃げ出さないように、手錠と首輪で支柱に拘束していただきました。



『背中』



「はいっっ」



ビシッ



「ぐっぅぅっ」



ピシッ



「ひいぃぃっ」



背骨は外し右、左、右、左と鋭い一本鞭が与えられます。



『的が動くんじゃない!』



「はいぃっ!かしこまりましたぁあっ」


背中といっても狙いは広範囲。


尻なら範囲が狭いため、キュウっと肛門に力を入れていれば痛みへの準備ができるのですが




肩から腰にかけて全体を強張らせようとも



アンナ様の一本鞭は銃弾のように細かく隈なく背中を狙撃される。



その痛みを軽減するための抵抗は悪足掻きに終わります。




『で?痛いだろうに、どうせマゾ汁垂れ流しているのよね?』



背中に走る痛快な刺激は愚息の強張りを無くさせるのに、視線を落とせば床には小さな水たまりが!



「はいっ!もうしわけありません!あまりにもマゾでマゾ汁を垂れ流しております!」




「ひいっ!!!!!」



『おぉ、おぉ、赤黒い線が綺麗に浮き出て来た』



絶えず浴びせられる鞭撃ちの痛みで意識が錯乱してきます




あたまが、、、あたまが、、、、





!!!!!!!!!!!




「ぐうっぅぅぅぅうぅぅぅ」


いっそのこと意識を失いたいのに


アンナ様は非情にも、ギリギリのところで私の意識を呼び戻します。



ビシッ、、、、、




ピッ、、




パシッ




痛いのに、撃たれる度に脳天がキラキラと痺れます、、、









『こんなに頑張れるなんて!優先便所になれそうよ?』




「ひっ!!!はっはい!ありがとうございます!ぜひっぜひっお願いいたしますぅ!!」








支柱から解放した私の背に手を置き


内出血した赤黒い痕を、アンナ様は優しく撫でて愛でながら労いの言葉をかけてくださいますが、、、




今の私には柔らかい激励も強烈な刺激になり困惑するばかり、、、



『とっても気分良い運動になりました。』



「あっありがとうございます!」



『お前、よく貢献できているわよ?次、ベッドの上に私に背を向けて正座しなさい』




「はいっありがとうございますっ」




そう仰言ると、アンナ様は赤い風呂敷を広げました。



そこで


私はやっと理解することができたのです。




背中の鞭痕を腫れも裂傷もさせず、内出血に留めた意図が。











血で縄を穢さないためです。




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つづく


INTENSE ANNA





















ギャラリー
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